活動

 2011年3月11日の災害は、東北地方だけではなく、日本中に大きな衝動を与えました。その際、私たちが直面したのは、ジェンダーの視点の欠如から生じる日本の災害対応策の貧しさでした。性差別など社会構造的な問題があるために、災害が発生すると、ジェンダーの視点からみて、さまざまな矛盾、不平等、歪みが露呈しました。

 地震発生後の6月11日、東京で、私たちネットワークはシンポジウムを開催しました。全国各地からの、さまざまな分野出身の数百名に及ぶ参加者のもとで、日本政府に対して、DRR政策の根底に、ジェンダーの視点を据えることを決議いたしました。

 以降、私たちネットワークは、より良い政策を獲得していくための活動を続けています。


前に向かって私たちが進めていること

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  • HFAⅡに向け、仙台市でプレ国際シンポの開催(2014年6月14日)
  • 第3回世界防災会議の期間中にサイドイベントとして、ジェンダーの視点に立った国際会議を主催(2015年3月)

私たちは、女性にとって必要なのは、真にレジリエントな社会だということを確認したいと思います。それは、女性、高齢者、マイノリティ、外国人など、個々の存在が尊厳と敬意をもって対応される包括的で、支え合う社会です。そこに到達するために、私たちはエリート男性の排外的集団によって支配されたシステムから、地球規模のガバナンスにおけるパラダイムシフトが必要です。疑いもなく、変革は可能です。私たち女性が、道を切り拓いていくために制度的に意思決定過程に参加する力を獲得し、前に進むために力を結集できれば。

日本の女性、世界の女性の連帯を

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 国連防災戦略の事務局長はマルガレータ・ワルストロムさん、第3回国連防災世界会議のホストを務める仙台市の奥山恵美子市長は、どちらも女性です。
 日本の女性、世界の女性が連帯して、平等で安全な社会を実現していくチャンスではないでしょうか。
 私たちは、HFA2に向けて、男女共同参画の視点から提言を出し続け、確実に実施されるよう活動を展開していきたいと考えています。

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活動の経緯

日付 ネットワークの活動と、関係各セクターの動き
2011年3月11日 東日本大震災発災
3月20日 “第三次男女共同参画基本計画を検証する会開催
この災害において男女共同参画の視点を検証する活動の展開を決定”
4月1日 福島県、宮城県を「女性の健康」の視点から視察(堂本暁子、原ひろ子、天野恵子、大原美保他)
4月11日 “「災害・復興と男女共同参画」6.11シンポジウム実行委員会発足(最終的に47都道府県から女性団体や個人が参画)
「災害とジェンダー」勉強会開催(講師:堂本暁子、小原真理子、浅野幸子、山地久美子、池田惠子)
復興構想会議発足(委員15名中女性は1名)”
5月9日 岡崎トミ子議員を始め、女性国会議員を訪問し、要望書を提出
5月10日 復興構想会議が「復興7原則」公表:「女性」関連の記述ゼロ
5月13日 与謝野馨男女共同参画担当大臣と面談:復興構想会議への女性委員の増員を要請
5月19日 院内集会「男女共同参画の視点から問う災害の現状と今後の課題~女性議員とともに考える」開催し、国会議員も参加して首相あての要望書を採択:末松義規副大臣、林久美子文部科学大臣政務官が出席し、要望書を受け取った
5月29日 復興構想会議「5つの論点」に初めて「男女共同参画の重要性」が記述される
6月11日 「災害・復興と男女共同参画」6.11シンポジウム開催、現地からの報告や討論を経て要望書を採択
6月14日 岡崎トミ子議員が、参議院東日本大震災復興特別委員会で質問
6月21日 片山善博総務大臣と面談
6月24日 「東日本大震災復興基本法」成立
6月25日 復興構想会議「復興への提言」取りまとめを受け、反論の要望書を作成
6月28日 松本龍復興担当大臣に要望書を提出
7月11日 提言の「減災」概念に反論し、新たな要望書を平野達男防災大臣に提出
7月14日 “民主党「子ども・男女共同参画調査会」(泉健太会長、西村智奈美副会長)でヒアリング、要望書を提出
調査会で、復興基本方針確定が20日であるとの情報を得る”
7月15日 「復興基本方針への要望書」を作成し、岡崎トミ子議員経由で平野達男防災大臣に提出(於 復興基本方針検討小委員会)
7月21日 東日本大震災復興対策本部「東日本大震災からの復興の基本方針骨子」公表:男女共同参画に関する記述は2か所のみ
7月25日 基本方針骨子に対する要望書を平野達男防災大臣に提出
7月29日 復興対策本部「東日本大震災からの復興の基本方針」決定
8月2日 “復興対策本部事務局に男女共同参画担当参事官が置かれる
首相官邸にて菅直人総理大臣と面談し、要望書を提出”
8月30日 野田佳彦民主党新代表に要望書を提出
9月2日 野田内閣発足、平野達男復興担当大臣・防災担当大臣が留任
10月1日 復興対策本部事務局に男女共同参画担当職員が就任
10月中旬 「災害・復興と男女共同参画」6.11シンポジウム報告書完成
10月31日 実行委員会を解散
12月1日 新組織「男女共同参画と災害・復興ネットワーク」発足
12月27日 防災基本計画修正
2012年1月26日 第1回勉強会開催:政府担当部局より進捗状況について説明(内閣府男女共同参画局、内閣府防災部局、復興対策本部男女共同参画班)
2月10日 “復興庁、復興推進委員会設置:委員15名中女性は4名へ増員
第2回勉強会開催(講師:中島明子、山地久美子、津久井進)”
2月下旬
~3月
国連女性の地位委員会がニューヨークで開催され、ネットワークのメンバーも参加(原ひろ子、田中正子、青木玲子)
3月9日 日本政府提出の決議「自然災害におけるジェンダー平等と女性のエンパワーメント」が全会一致で採択
3月21日 中川正春男女共同参画・防災担当大臣に要望書を提出
3月22日 第3回勉強会開催(講師:橋本ヒロ子、田中正子、原ひろ子、青木玲子、秦好子、山地久美子)
6月21日 災害対策基本法改正
6月23日 「男女共同参画と災害・復興2012」開催
8月7日 第4回勉強会開催(講師:大原美保、天野恵子、堂本暁子)
9月 内閣府男女共同参画局が指針づくりをスタート
10月11日 人と防災未来センター開設10周年記念国際減災フォーラム
12月 総選挙に際し、各政党に公開質問状を送付
2013年2月19日 第5回勉強会開催(講師:石井美恵子、天野恵子、堂本暁子)
3月6日 自民公明両党が「復興加速化のための緊急提言」を公表
4月19日 自民公明両党の緊急提言に対し、要望書を提出
5月19日
~23日
ジュネーブにおいて防災グローバルプラットフォーム会合開催
6月8日 災害リスク削減とジェンダー主流化シンポジウム「災害と女性 世界の流れ・日本の流れ」開催
6月 2015年採択の第3回国連防災世界会議における「兵庫行動枠組2」に向けての要望書を提出(総理大臣、防災大臣、復興大臣、男女共同参画大臣)
12月6日 内閣府男女共同参画会議・監視専門調査会防災・復興ワーキング・グループ(第2回)において、田中正子国際担当が報告提言
12月10日 ハワイ大学でデニス・コーナン社会科学研究所長らと、代表の堂本暁子が懇談
2014年1月10日 「2015世界防災会議日本CSOネットワーク」設立大会に参加
2月5日
~6日
カナダ・オタワで開かれた「民主主義・多様性、災害:恒常的リスクガバナンスへの挑戦と交差性に関する日本カナダ政策対話に堂本代表、原副代表が参加
2月12日(水) 岸田文雄外大臣宛に「国連女性の地位委員会に提出予定の決議に関する要望書」を提出
3月15日 デラウェア大学防災センターを訪問(原副代表、田中、青木)
4月21日(月) 第1回 プロジェクト実行委員会の開催
5月12日(月) JAWW(日本女性監視機構)主催報告会に参加
日本政府「災害とジェンダー」決議案について
6月14日(土) ラウンドテーブル 第3回国連防災世界会議に向けて政策提言「ジェンダーと多様性の視点に立った政策を考える」開催(於仙台)
『災害リスク削減における男女共同参画及び多様性に関する行動要請(於仙台)ポスト兵庫行動枠組(HFA2)に向けて』作成
6月19日(木) 安倍晋三内閣総理大臣、岸田文雄外務大臣、森まさこ男女共同参画担当大臣等に『2015年「第3回国連防災世界会議」における「ポスト兵庫行動枠組(HFA2)」に向けての要望書』を提出
6月23日(月)
~26日(木)
アジア地域防災会議 提言書配布 (タイ・バンコク)
アジア地域ジェンダーコーカス参加
堂本代表、大野事務局長、船橋邦子参加
7月14日(月)
~15日(火)
国連防災世界会議第1回準備会議 堂本代表出席(スイス・ ジュネーブ)
9月16日(火) 第3回国連防災世界会議についての勉強会
10月1日(水) 国連防災世界会議第1回準備会議報告会
テーマ:
『災害とジェンダーに関する国際的な動向』池田恵子(静岡大学教授)
『国連防災世界会議第1回準備会議とHFA2について』堂本暁子(JWNDRR代表)
10月1日(水) 第2回プロジェクト実行委員会の開催
10月6日(月)
~7日(火)
トレーニングプログラム専門家会合
外部専門家: 6か国(USA、NZ,カナダ、ベトナム、フィリピン日本)7人、JWNDRR12人参加
10月27日(月) 災害とジェンダーに関する人材育成プログラム第1回検討会
10月31日(木) パブリックフォーラム公募事業テーマ:「女性の力で変革を―男女共同参画と災害リスク削減」採択決定
11月6日
~7日
安倍晋三内閣総理大臣、岸田文雄外務大臣、竹下宣復興大臣、有村治子男女共同参画担当大臣担当大臣等に『2015年「第3回国連防災世界会議」における「ポスト兵庫行動枠組(HFA2)」に向けての要望書』を提出
11月3日(月) 災害とジェンダーに関する人材育成プログラム第2回検討会
11月6日(月) 復興庁次官に面談、要望書提出
11月7日(火) 外務省菅沼大使面談、要望書提出
11月8日(水) JCC2015の共同代表に堂本代表が就任
11月10日(金) リーフレット『Women as a Force for Change』作成
11月14日(金)
~16日(日)
Asia-Pacific Civil Society Consultative Forum
11月14日 カタールフレンド基金(QFF)助成「事業名:政策提言と人材育成プロジェクト」共同事業者:公益財団法人日本女性学習財団(JAWE)決定
11月16日(日)
~17日(月)
国連防災世界会議 第2回準備会議出席 (於ジュネーブ)
堂本代表、大野事務局長、ケイト・ストロウネム出席
11月24日(月)
~25日(火)
Asian Disaster Prevention Center(ADPC)& Qilto Parkラウンドテーブル”Disaster Prevention, Preparedness and Response in South and Southeast Asia: Maximizing A Gender-Inclusive Approach”
Reasional Workshop by ADPC (フィリピン・マニラ市 原副代表出席)
12月3日(水) 内閣府主催『復興と防災における助成のリーダーシップ』(於福島市)
パネリスト(堂本代表)
12月5日(金) WCDRR先行イベント「マルチセクターの防災」 パネリスト(堂本代表)
災害とジェンダーに関する人材育成プログラム第3回検討会 & 3センターへの説明会
12月11日(木) 勉強会「第3回国連防災世界会議に向けてWomen’s Major Group(WMG)資料等について理解を深める」開催
2015年1月19日(月) アドバイザー会議 第3回プロジェクト実行委員会開催
2月26日(木) 勉強会&ガイダンス
防災会議に対して「男女共同参画と災害・復興ネットワーク」の取組みと戦略
3月9日(月)~
20日(金)
第59回国連婦人の地位委員会(於NY)
3月14日(土)~
18日(水)
第3回国連防災世界会議(於仙台市)
3月18日(水) 第3回国連防災世界会議パブリックフォーラム開催(エル・パーク仙台)
「女性の力で変革を―男女共同参画と災害リスク削減」
4月24日(金) (福島県)トレーニングプログラム実施
5月8日(金)、
15日(金)
(盛岡市) トレーニングプログラム実施
5月26日(火) (福島県) 第3回人材育成プログラム検討委員会開催
5月30日(土) (仙台市)トレーニングプログラム実施
6月2日(火) 「第3回国連防災世界会議に向けての政策提言プロジェクト実行委員会」プロジェクト
6月13日(土) 盛岡市第2回人材育成プログラム検討委員会
6月18日(木) カタールフレンドシップ基金助成事業報告会 (東京ウィメンズプラザ)
日付 ネットワークの活動と、関係各セクターの動き
2018年11月12日(月) 片山さつき内閣府特命担当大臣(男女共同参画)に「男女共同参画の視点に立った防災・減災へのさらなる取組みについて」要望書を提出しました。
12月4日(火) 山本順三内閣府特命担当大臣(防災)に、「男女共同参画と多様性の視点に立った防災・減災へのさらなる取組みについて」要望書を提出しました。