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パキスタン女性の災害に対する備えはこの地域で最低レベルにある

掲載日:2015/02/04

日付: 2014年11月25日
出典: トムソンロイター財団(TRF)trust.org




アリサ・タン、バンコク(トムソンロイター財団)

アクションエイドの報告書によると、南アジアにおいて過去十年間で自然災害による死者数が最も高い国パキスタンの女性は、災害に対する備えおよび災害後の復旧に関して、最も回復力が低い。

パキスタンはこの測定をした他の7か国と比べ遅れをとっており、このことは女性の社会的経済的地位の低さを反映している、とアクションエイドは南アジア女性の回復力指数報告書で述べている。

このNGOはオーストラリアの外務貿易省と提携し、日本を先進国の基準として南アジアの7か国全域で女性の回復力を100点満点で評価する指標の作成をエコノミスト・インテリジェンス・ユニットに委託した。

この指標は、突然の予期せぬ災害に対する各国女性の適応力および回復力を評価するため、経済、インフラ、制度、社会という4つのカテゴリーを調査した。

その結果、ブータン、スリランカ、ネパール、インド、モルディブ、バングラデシュの各国は40から46.4の点数となり、80.6点をとった日本の半分の回復力であった。パキスタンは最下位で27.8点だった。

「この地域では、女性が自然災害に備えた計画を立て自然災害から回復することができるよう保障するための国家計画において、女性の回復力が考慮されることがない。」

アクションエイド・オーストラリアで回復力と災害リスク軽減のアドバイザーを務めるメリッサ・バンカラス氏はカトマンズからの電話でそう述べた。

この報告書はネパールの首都で開かれたNGOと市民社会団体の会議「人民の南アジア地域協力連合(People’s SAARC)」において発表された。

報告書に含まれる国のうち、パキスタンとインドが1995年から2014年までの間の災害死者数が最も多く、それぞれ174,187人と99,357人であった。

パキスタンは地震や洪水に対して非常に脆弱であり、過去20年間に260億ドルの損害を受けたと報告書に記載されている。

1億8000万人の人口の10%以上が被害を受けた2010年の洪水だけでも、100億ドル近い損害があり、これはこの国のGDPの6%に相当する。

政策と実施の隔たり

2010年の洪水において女性と少女が見落とされており、これがきっかけで政府は国家災害管理局に「ジェンダーと子ども室」を設置するようになった、と報告書は指摘する。

この部署は今年、災害において脆弱なグループに関する国家政策ガイドラインを作成し、例えば災害時に女性が必要とするであろう物資の供給など、モンスーン災害対策において初めてジェンダー課題を優先させた。

しかし、報告書によると、このガイドラインはまだ実施されていない。

「策定される政策と現場での実施には間違いなく隔たりがある。」とバンカラス氏は言う。

「政策の良い例はたくさんあるが、現実にはそれらの政策がコミュニティのより良い結果に結びついておらず、国家政策が現場レベルにまで届くのを確実にするためにはまだクリアしなければならない課題がある。」

国の災害管理システムで働く女性がほとんどいないという事実もまた、パキスタンの政策を実施するうえでのハードルになっていると報告書は指摘する。

「もっと多くの女性が必要である。問題を理解している人たちだけでなく。もっと多くの指導者を育てる必要がある。例えば、災害対策に関する知識とスキルをもったガールガイドのように、コミュニティにおいて女性や少女を巻き込むこともまた課題である。」ジェンダーと子どもユニットのプログラムマネージャーを務めるファラハト・シェイク氏は、報告書でこのように述べている。

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